月別アーカイブ: 2008年9月

ドライマウス

 9月21日日曜日は東京の大手町まで出向きドライマウス講習会に参加してきました。ドライマウスという言葉は聞きなれないかもしれませんがドライアイという言葉はちょくちょく耳にすることがあるかと思います。言葉どおりドライマウスは口腔内が乾く症状のことです。ここ数年、口腔乾燥を訴える患者様が増加しているなとなにげなく思って自分なりに調べて対応してきたのですが限界があり、特に深刻な症状で悩んでいるある患者様のことが気になりなんとかしなければと思っていました。そこへ市内高岡で開業されている浅井先生からドライマウス研究会というのがありその講習会があるから一緒に参加しないかと誘われました。早速研究会に入会し講習会の申し込みをし参加してきました。 

 口腔乾燥症といってもさまざまなケースがあり代表的な疾病としてシェーグレン症候群があります。このような疾病からなるものや、薬の副作用によるもの、また精神的な問題からによるものなどがあります。その診断法や検査方法そして治療法について約7時間とこれだけのことを学ぶには短い時間ですが内容の濃い講習会でとても参考になり、即臨床に役立たせられることも多く満足のいく内容でした。正直な話ドライマウスについては内科主治医に薬を処方してもらったり、保湿剤などを利用したりとそのくらいしかしょうがないかなと思っていたところもあり、勉強不足を認めざるを得ないなと痛感しました。

 講習会の会場で「先生ー!」ときれいな女性の声で呼ばれました。偶然にも静岡市のパール歯科エスパティオクリニックの吉田先生がいました。昼食を3人で食べながらいろいろな話をしました。帰りに銀座でもよって買い物でもしようかということになり吉田先生もさそったのですが(おじさんたちなんでそんなに元気なの?という顔をしながら)つかれたので帰りますといって帰っていきました。Img_0417 Img_0418    

右写真は話題のH&M日本上陸1号店です。雨の中長蛇の列をなしていました。                   

藤枝・焼津歯科医師会合同学会

 かなり久しぶりの投稿です。なにかと忙しくてついさぼっていました。もう少し頻繁に更新したいと思います。さて昨日9月6日土曜日は診療を午前中で終了させていただき、午後から年一回の焼津歯科医師会と藤枝歯科医師会の合同学会に出席してきました。今回は東京歯科大学の井上孝教授をお招きし「身近な歯科臨床病態学」という演題でご講演をいただきました。井上教授は我々臨床家にとっても有名な病理学者であります。私もインプラント学会などいろいろな場所で教授の話を聞く機会がありました。今回の講演では特に専門的な話ではなく我々臨床家にもわかりやすく、かつ身近な話が多く3時間が短く感じました。講演の冒頭、歯医者は欠損(歯の抜けている状態)をみるとそこに歯を入れようとやっきになりあれこれ技術をつくすがその病態に対する検査や評価があまりにもなされていないとおっしゃりました。「うーんたしかに」いかに臨床検査が大事でエビデンスのある診断、治療、予後判断が望まれると深く感銘しました。当院では10年くらい前から唾液検査を希望者にはしているのですが、虫歯菌に対してはそれほど金額はかからないのですが歯周病菌の検査となると4種類の菌を調べるだけで約2万円ほどかかってしまいます。そのためどうしても普及せず今ではほとんどやらなくなってしまいました。血液検査などは内科主治医に対診し検査表を見せてもらったりして参考にしているのですが、もう少し検査というものに積極的になろうと決意をあらたにさせてくれた講演でした。ありがとうございました。1 2

演者ではありません。私です。