「12歳むし歯・喪失歯数 1.71本」 平成18年度学校保健統計調査

文部科学省がまとめた平成18年度学校保健統計調査で、12歳(中一)における
永久歯の一人当たり平均むし歯・喪失歯数は10年前の平成8年より1.8本減って、
1.71本となりました。
 調査は平成18年4月から6月に行われた健康診断の速報。身長・体重等の「発育
状態」とむし歯、ぜん息、肥満・痩身等の「健康状態」を年齢、都道府県別にま
とめたもの。今回で特徴的だったのはむし歯の減少とぜん息の増加でした。
 12歳におけるむし歯の数は、昭和59年の調査開始から減少傾向にあり、平成16
年度に1.88本と2本を切り、18年度に1.68本と2年間で0.2本減少しています。ただ
し、喪失歯数については殆ど変化がありません。
 むし歯を有する人の割合は幼稚園で55.2%(10年前に比べ18.5%減)、小学校
は67.0%(同18.7%減)、中学校は59.7%(同25.1%減)、高校は69.9%
(同20.2%減)となり、年齢別の処置完了者の割合では17歳が最も高く、次いで
16、15歳。最も低いのは5歳、次いで6歳で、年齢が低いほどその割合が低くなっ
ています。また、むし歯を有する人の割合は、昭和51年度には全校種で90%を超
えて、上昇傾向にありましたが、昭和61年以降は低下。ただし、18年度、幼稚園
のみが0.8%前年を上回っています。
 ぜん息の割合は幼稚園2.4%、小学校3.8%、中学校3.0%、高校1.7%で、高校
が横ばいだった他、全校種で増加の傾向にあります。年齢別で見ると6歳が4.2%
で最も高く、12歳までが3%以上ですが、年齢が進むに従って減少する傾向が見
られます。また、鼻・副鼻腔疾患(蓄のう症、アレルギー性鼻炎等)は幼稚園
3.4%、小学校12.1%、中学校10.7%、高校8.1%で、ぜん息と同様に高校以外の
全校種で前年度に比べて増加しています。

☆詳細につきましては文部科学省のホームページでご確認下さい。